2022.12.21
作り置きおかずにぴったり!白菜を大量消費できる「白菜と煮干しの煮込み」
今日のレシピは、白菜が主役の作り置きおかず「扁魚白菜(ピェンユイパイツァイ)」という、台湾の代表的な家庭料理のアレンジバージョンをご紹介します。
「扁魚(ピェンユイ)」というのはヒラメの仲間の魚で、台湾では干したものをスープのだしとして使います。この扁魚と白菜を煮込んだ「扁魚白菜」は冬の代表的な家庭料理で、扁魚から出た美味しいだしが柔らかくなった白菜にしみ込み美味しいこと!ご飯に合わせるのはもちろんのこと、水と塩を加えてスープにし、ラーメンなどの麺類を加えても美味しくいただけます。
ご紹介するレシピでは、扁魚の代わりに煮干しで代用。白菜もたっぷり使いますので、大量消費レシピとしても一役買ってくれます。冷蔵庫で7日ほど持ちますので、冬の作り置きおかずとしてぜひお試しください。
【材料(3~4人分)】
白菜 1/8個程度(250g)
煮干し 8匹(25g程度)
干しえび 10g
干ししいたけ 3個
にんじん 1本
卵 1個
塩 小さじ1/2
油 適量
作り方
1.干ししいたけは水につけてもどし、細切りにする。煮干しは頭とはらわたをとる。白菜は、軸の部分を小さめに切り、葉をざく切りにする。にんじんは細切りに切る。
2.フライパンに油を熱し、煮干しを炒めて香りを立たせる。干しえび、干ししいたけも加えて炒め合わせ、一度皿に取り出す。
3.同じフライパンに油を少量足し、卵を溶いて入れる。ポロポロになるまで炒めたら、2の皿に取り出す。
4.同じフライパンに、にんじんと白菜を加えて炒め合わせる。
5.白菜がしんなりしたら2と3で炒めた煮干しなどを加え、水200mlを注ぎ、沸いたら蓋をして5分煮込む。最後に塩を加えてかきまぜ、味を見て足りないようであれば塩少々足して味を調える。
おいしいワンポイントアドバイス
白菜には、風邪予防にも役立つビタミンCや、骨を丈夫にするビタミンK、ナトリウムの排出を促してむくみ解消に有効なカリウムなどが含まれています。
また、アブラナ科の野菜に特有のグルコシノレートという辛み成分が白菜には含まれており、これは肝臓の解毒作用を活性化して、がんの予防に役立つといわれています。
記事情報
参考文献
著者プロフィール
りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。
制作
文・レシピ・写真:りんひろこ