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2016.09.28

ビール派?ハイボール派?気になるカロリーや糖質を知っておこう

KenCoM公式ライター:中野友希

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キリリと冷えたハイボールは、ウイスキー本来の香りやおいしさを引き立てるだけでなく、料理との相性も抜群!加えて糖質がゼロで、ダイエット中も適量を守れば罪悪感無く楽しめるお酒であることは、ダイエット志向の方ならご存知かもしれません。

ハイボールは、組み合わせる果実などによって、バリエーションが豊かなのも魅力です。様々なハイボールを、秋の夜長に楽しむのもまた風流ではないでしょうか。ここでは、ビールとハイボールの違いと、ハイボールのアレンジ方法、ハイボールに合わせたいおすすめのレシピをご紹介していきます。

ビールとハイボール、カロリーや糖質量は?

ウイスキーは強いお酒だけど、糖質はゼロ

ウイスキーは蒸留酒に分類されますが、穀類からつくられるウイスキーは醸造酒をさらに蒸留してつくられるものなので、ほとんど糖質を含みません。

サントリー(株)が公開している酒類ごとの栄養成分量によると、カロリーで比較した場合、ビールジョッキ1杯(500ml)あたり約235kcalに対して、ウイスキーはシングル(30ml)で約67kcal。

また、『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』によると、炭水化物はビールが100gあたり約3.1gなのに対し、ウイスキーは0.0g。

量だけで比較してしまうと、ウイスキーをダブルで1杯飲んでしまえば、ビール1杯とそれほど変わらないように思います。しかし、アルコール度数が4~5%程度のビールは、ついつい何杯か飲んでしまいがちですが、ストレートで40度前後あるウイスキーなら、それほどの量が飲めないという特徴もあります。

ハイボールをつくるなら、適量はダブル1杯までの量、つまりハイボール約2杯分が目安と覚えておきましょう。

また、お酒で摂取したカロリーは食事をその分減らすよう意識すると、食事と飲酒量のバランスがとりやすいと思います。

ウイスキーは華やかな芳香と特有の燻香も魅力

ウイスキーにはもう1つの魅力があります。それは樽の中で熟成されて生じるウイスキー特有の香り。この何とも言えない華やかな香りや、特有の燻香は、舌で味わい、鼻で味わい、そして心で味わうことができるウイスキーならではの楽しみ方です。

サントリー(株)の研究によると、ウイスキーの独特な香りには、森林浴同様のストレス緩和や鎮静作用があることもわかってきたということ。忙しい方にとっては、ウイスキーはやすらぎの一杯。ダイエットだけではなく大人の心の健康にも役立ってくれる飲み物なのかもしれません。

ウイスキーの個性を引き立てる飲み方が水割りであるのに対し、ウイスキーの個性を抑える飲み方がハイボール。基本的にどの種類のウイスキーにも合う飲み方がハイボールですが、ぜひ香りや味わいで自分が”美味しい”と思うものを見つけてみるのもいいですね。

乾杯を楽しくするハイボール&アレンジ

ハイボールは、シュワットはじける刺激がとても楽しいアルコールドリンク。リフレッシュしたいときや、食事のお供にも相性抜群です。ハイボールは果実などの組み合わせによって、様々なバリエーションが楽しめるのも魅力。ここでは、基本のハイボールとご自宅でもトライしてみたいおすすめアレンジをみていきましょう。

基本のハイボール

<材料>
レモン汁 少々
氷 グラス一杯分
ウイスキー グラス1/4
炭酸水(ソーダ) グラス3/4

<作り方>
1.グラスに氷を一杯に入れ冷やし、レモン汁を少々入れ、ウイスキーを1/4まで注ぐ。
2.ゆっくりとソーダを3/4注ぐ。
3.マドラーでそっとウイスキー1回しすれば完成。

シュワッとはじける爽快感が魅力のハイボール。炭酸ガスが抜けてしまうため、そっとかきまぜましょう。氷を入れてよりキリリとさせたハイボールもいいですが、氷なしで楽しむハイボールも、ウイスキー本来のおいしさと香りが引き立ちます。レモン汁はお好みで加減しましょう。

すだちハイボール

こちらの作り方も、炭酸が抜けないようにそっとかき混ぜること、すべての材料とグラスなどを冷やしておくことがおいしく作るコツ。1/8ほどにカットしたすだちをグラスの上に飾ってもおしゃれ。すだちのさわやかな香りがとてもしっくりとくるハイボールです。

ジンジャーハイボール

ショウガのぴりりとした味わいと香りがウイスキーと抜群の組み合わせに。ウイスキーをよりすっきりと楽しめるアレンジメニューです。お疲れさまの一杯にぜひ。

ウイスキーとの相性抜群!ハイボールに合わせたいおすすめおつまみレシピ

ダイエットを意識してウイスキーを楽しむなら、おつまみにするメニューもローカロリーを意識したいものです。ここでは、ハイボールにぴったりのおすすめレシピをご紹介していきます。

コンテチーズとアスパラの生ハム巻き

フランス生まれのコンテチーズは、生ハムとよく合う食材。最後トマトのみじん切りをお皿に散りばめるとさらに彩りが良くなります。ウイスキーでカロリーカットを心がけるなら、一緒に食べるメニューもできれば、煮る・焼く・蒸すなどのローカロリーな調理法がおすすめです。

鮭とほうれん草のキッシュ風グラタン

パイシートやパイ生地に代わる食材を使わない分、ローカロリーにできるメニューです。耐熱皿がない場合は、そのままフライパンでも調理可能。鮭の代わりに、ウインナーやベーコン、ツナ缶などを使って、様々なアレンジが楽しめるのもキッシュう風グラタンの魅力です。

鶏肉のオレンジ煮

鶏肉をさっぱりと食べられるレシピは、ウイスキーの味わいを損なわないシンプルなメニュー。オレンジのさわやかな味わいが広がります。よりヘルシーに食べたい場合は、鶏むね肉でアレンジも可能です。

美味しい料理とハイボールで乾杯!

ハイボールのアレンジについていかがでしたでしょうか。ハイボールは、見た目にもとてもおしゃれに楽しめます。名月を眺めながら、ウイスキーに合うおいしい料理とともに、適量を守ってハイボールを楽しんでみてはいかがでしょう。

<著者プロフィール>

■中野友希(なかの・ゆき):
大学卒業後、税理士事務所、社会福祉法人での経理・税務の業務の傍ら、労働環境改善やメンタルヘルスケアにも取り組む。出産後はウェブライターに転身し、三ツ星レストランや老舗料亭など飲食店への取材・ライティングを手がけた。現在は、”シンプルにわかりやすく伝える”ことをモットーに、ママ向けメディア、ヘルスケアメディア、ペット専門メディアなどでライターとして活動している。

参考文献

<監修医プロフィール>

■石原 藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医

・発表論文
-Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
-Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
-Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36

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