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2022.04.27

暑くなったら「冷茶」の出番!スッキリ美味しいいれ方は?【ちょっと茶話#19】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

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暑くなってくると飲みたくなるのが、ひんやり冷たいお茶。
夏の定番といえば麦茶ですが、冷茶(冷たい緑茶)もスッキリ飲めておすすめです。

緑茶は水出しすることで、味わいや栄養も変わってきます。お子さまにも飲みやすくなるので、家族みんなの水分補給にご活用ください。

冷茶とは

冷茶とは、冷たくして飲む緑茶のこと。水出しでいれる方法と、熱湯でいれて冷ます方法があります。

水出しの冷茶は温かくして飲む緑茶に比べて緑色が鮮やかで美しく、甘味成分のテアニンやビタミンCが壊れにくく残りやすいため、まろやかで深い甘味の感じられるお茶になります。

また緑茶の渋味のもとであるタンニンや、苦みのもとであり興奮作用のあるカフェインは、低温では抽出されにくい特徴があります。
熱湯で入れると80〜100%の割合でタンニンやカフェインが溶出するのに対して、40度のぬるま湯で入れると20~40%しか溶出されなかったという研究結果も出ていることからも、普段緑茶の渋味や苦みが気になる方、カフェインが気になる方は冷茶がおすすめです。(※)

また、免疫力をアップするといわれているエピガロカテキンはカテキンの中でも低温で抽出されやすいので、水出し冷茶は緑茶に含まれる良いカテキンを摂ることができるという利点もあります。

冷茶のおいしいいれ方

冷茶のいれ方は、ゆっくり水出しする方法と、熱湯と氷ですぐ作れる方法があります。

【水出し】時間がかかるけど簡単でおいしい!

材料

・茶葉 小さじ2杯、もしくはティーバッグ2個(5g程度)
・水 500ml

※茶葉は旨味の多い上級茶がおすすめ。とくに深蒸し茶が最適です。
※1L作るときは茶葉も水も倍量にする

作り方

1.茶葉をお茶パックに入れる。
2.ポットにお茶パックを入れ、水500mlを入れてかきまぜる。
3.冷蔵庫に3時間以上おいてお好みの濃さになるまで待つ。抽出し終わったらお茶パックを取り出す。

【熱湯+氷】少量で作れてすぐ飲める!

材料

・茶葉 小さじ1と1/2、もしくはティーバッグ1個(2〜3g)
・熱湯 100ml
・氷 4〜5個(50g程度)

作り方

1.茶葉をお茶パックに入れる。
2.耐熱カップにお茶パックを入れ、熱湯を80度程度に冷まして注ぎ、1分30秒待つ。
3.氷を加えてよくかき混ぜる。氷が溶けたら茶葉を取り出す。

家族みんなの水分補給に

春を過ぎると急に暖かくなり、外出も増えるため、こまめな水分補給を心がけましょう。
冷茶は子どもも飲みやすいので、冷蔵庫に常備しておけば「喉かわいたー!」にいつでも応えられますよ。

りんひろこ

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料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

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