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2022.03.18

レタスとパセリ、唐揚げの付け合わせにおすすめなのはどっち?【管理栄養士がジャッジ Vol.54】

kencom公式:管理栄養士・長有里子

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子どもから大人まで人気のおかずといえば「唐揚げ」。そんな唐揚げに添える野菜には、レタスとパセリのどちらがおすすめでしょうか?

今回は、唐揚げに添えるおすすめの野菜についてご紹介します。

レタスとパセリ、唐揚げの付け合わせにおすすめなのはどっち?

正解は、パセリ

パセリはメイン料理の添え物としてのイメージが強いせいか、食べ残されてしまうことがよくあります。しかし、パセリには様々な栄養素が非常に多く含まれ、本当は積極的に食べていただきたい野菜です。

唐揚げはご存知の通り、揚げ物なので多くの油を使いますが、パセリに豊富に含まれる「ベータカロテン」や「ビタミンE」、「ビタミンC」が油が酸化されてできる過酸化脂質を抑える働きをしてくれます。また、肉が含むコレステロールを体外へ排出する「食物繊維」を多く含む点も特長です。

特にビタミンCはレモンよりも多く、食物繊維にいたってはキャベツの約4倍!(100gで比較した場合)少ない量でも効率的に栄養が摂取できる点が嬉しいですよね。

一方のレタスは、べータカロテンは比較的多めですが、パセリと比べると全体的に栄養価は低くなります。

レタスは何レタスを選ぶと良い?

ただいくらパセリの栄養価が高いとはいえ、パセリ独特の風味が苦手という方もいらっしゃるでしょう。では、レタスを唐揚げの付け合わせにするなら、何レタスが良いでしょうか?

それは「リーフレタス」や「サニーレタス」です。

レタスというと、玉レタスが定番ですが、実は縦長のリーフレタスやサニーレタス(非結球レタス)の方が格段に栄養価が高いのです。ちなみにリーフレタスは全体的にグリーンのもので、サニーレタスは葉先が濃い赤紫色になっているものです。

栄養価を比較するとリーフレタスやサニーレタスのほうが、ベータカロテンや骨を強くするビタミンKが約3倍も多く含まれています。

パセリをたくさん食べるには?

さて、パセリの素晴らしさはわかったものの1袋買っても使い切れないという場合は、大量消費する工夫として「パセリトースト」がおすすめです。

食パンにマヨネーズを塗り、ざく切りにしたパセリをひとつかみのせ、ピザ用チーズをかけてトースターへ。パセリの風味はマヨネーズやチーズの油脂でマスキングされるため、パセリが苦手な方でも食べやすくなります。また、パセリは加熱によりカサが減るため、たっぷり乗せても焼き上がると適量になります。

いかがでしたか?今までよけてしまっていたパセリはぜひ積極的に食べるようにしましょう!そして、おかずに添える際やサラダには、リーフレタスやサニーレタスを選びつつ、パセリも取り入れてみてくださいね。

▼参考文献

過去の『管理栄養士がジャッジ』はこちらから

著者プロフィール

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■長 有里子(おさ・ゆりこ)
管理栄養士/sazukaru代表。
人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴、食と健康の総合ポータルサイト「イートスマート」立ち上げメンバー。サイトや書籍の栄養監修多数。現在はプレコンセプションケアにも力を入れている。

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