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2021.12.17

【2021年】シューズアドバイザーがおすすめするベストシューズ11選!

RuntripMagazine

年の瀬を迎え、2021年も残りわずかとなりました。今年もRuntrip Magazineではシューズアドバイザー 藤原岳久さんとともに多くのランニングシューズを紹介してきましたが、本記事ではそれらのシューズの中から藤原さんが選ぶ『2021年ベストシューズ』をデイリートレーナー編、テンポアップシューズ編、レーシングシューズ編の3部門に分けて計11足を発表します。

藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、50歳になった現在も走るシューズアドバイザーです。

2021年ベストシューズを語るRuntrip代表 大森(左)とシューズアドバイザー 藤原岳久さん(右)

参照元:https://mg.runtrip.jp/archives/69148?utm_medium=rss&utm_source=kencom

2021年ベストシューズを語るRuntrip代表 大森(左)とシューズアドバイザー 藤原岳久さん(右)

大森:今回は『2021年ベストシューズ11選』ということで、2021年にシューズレビューを行ったシューズの中から藤原さんが選ぶ “ベストシューズ” を発表していきます。藤原さんよろしくお願いします!

藤原:よろしくお願いします!

大森:それではデイリートレーナー編、テンポアップシューズ編、レーシングシューズ編のカテゴリー別にベストシューズを発表していきます!

1.デイリートレーナー編

(左から)ニューバランス「FRESH FOAM 1080 v11」、ナイキ「エア ズーム ペガサス 38」、ホカ オネオネ「CLIFTON 8」、アシックス「NOVABLAST 2」

参照元:https://mg.runtrip.jp/archives/69148?utm_medium=rss&utm_source=kencom

(左から)ニューバランス「FRESH FOAM 1080 v11」、ナイキ「エア ズーム ペガサス 38」、ホカ オネオネ「CLIFTON 8」、アシックス「NOVABLAST 2」

大森:まずはデイリートレーナー編ですが、ニューバランス『FRESH FOAM 1080 v11』、ナイキ『エア ズーム ペガサス 38』、ホカ オネオネ『CLIFTON 8』、アシックス『NOVABLAST 2』の4足が並びました。どのシューズも各ブランドの定番シューズと言っても過言ではないですね!

藤原:そうですね! まず、アシックス『NOVABLAST 2』から紹介していきますが、表現を選ばずに言えば “アシックスらしくない” シューズなんです。どういう意味かというと、これまでアシックスのランニングシューズの多くには『GEL』と呼ばれる衝撃吸収剤が搭載されていました。しかし、NOVABLASTシリーズにはGELが入っていません。

ミッドソールは軽量で高反発な素材『FF BLAST』が採用されて、GELが搭載されたシューズとはまた違う履き心地。それが良い意味で「アシックスらしくない」。ランナーのニーズに応えたとても良い仕上がりのシューズです。

アシックス「NOVABLAST 2」

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アシックス「NOVABLAST 2」

大森:『NOVABLAST 2』を履いて走ると“ポンポン”と跳ねて、ランニングが楽しくなりますよね!

藤原:そうなんです! 『NOVABLAST 2』は大森さんもお気に入りの一足ですよね。サポート力を含めて機能性が高いシューズですが、跳ねることで進む “遊び心のある履き心地” がランナーに評判なのかもしれません。

大森:そうですよね。ランニングのモチベーションが高まるシューズですね! そして、隣にあるシューズがホカ オネオネ『CLIFTON 8』です! 藤原さんが “無人島に持っていきたいシューズ” として何度も紹介しているシューズですね。

ホカ オネオネ「CLIFTON 8」

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ホカ オネオネ「CLIFTON 8」

ナイキ「エア ズーム ペガサス 38」

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ナイキ「エア ズーム ペガサス 38」

藤原:はい! 『CLIFTON 8』とあわせて、隣にある『ペガサス 38』も私が無人島に持っていきたいほど気に入っているシューズです(笑)この2足はどのシューズに寄り道しても、結局戻ってきてしまうほど良いんです。足を入れると「やっぱりこれだ! 」と感じます。この2足はランニングシューズを履き分ける上で基準になるシューズだと思っています。

大森:たしかにこの2足を履くとリセットされるような感覚がありますよね。まさにランニングシューズの基準になる2足ですね。

ニューバランス「FRESH FOAM 1080 v11」

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ニューバランス「FRESH FOAM 1080 v11」

藤原:次に紹介するのは、ニューバランス『FRESH FOAM 1080 v11』です。

大森:藤原さんは以前からFRESH FOAM 1080を絶賛していましたよね。

藤原:本当に良いシューズなんですよ。ニットアッパーの足当たりがとても良くて、前足部が伸縮する作りなので足幅が広い方や外反母趾の方にもフィットします。シューズを選ぶ際、幅が狭いと感じるとサイズを上げる方がほとんどだと思いますが、このシューズはそのままのサイズで履けるのが魅力です。

大森:どなたにもフィットするサポートの充実したモデルですね!

2.テンポアップシューズ編

(左から)プーマ「ディヴィエイト ニトロ」、アディダス「ADIZERO JAPAN 6」、ブルックス「ローンチGTS8」

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(左から)プーマ「ディヴィエイト ニトロ」、アディダス「ADIZERO JAPAN 6」、ブルックス「ローンチGTS8」

大森:続いて、テンポアップシューズ編です。プーマ『ディヴィエイト ニトロ』、アディダス『ADIZERO JAPAN 6』、ブルックス『ローンチGTS8』が並びました。

藤原:これらのシューズはペースを上げて走りたいトレーニングにおすすめです。軽量で前方へと促してくれるガイドもありますが、いわゆる『厚底レーシングシューズ』ではありません。『ディヴィエイト ニトロ』はカーボンプレートが入っていますが、ヴェイパーフライのようにハイバウンドが起きないミッドソールなのでテンポアップシューズにしました。

大森:反発性が高くて跳ねるシューズというよりは、足離れが良くて軽快に走れるようなイメージのシューズですね。

プーマ「ディヴィエイト ニトロ」

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プーマ「ディヴィエイト ニトロ」

藤原:『ディヴィエイト ニトロ』はスイートスポットを掴みやすくて、ペース走で使うと非常に調子良く感じます。楽に走れてトレーニング効率が上がります。そして、耐久性も非常に高いのも魅力です。

大森:いつものペースを心地良く走れるシューズですね。

藤原:そして、反発力が欲しいと思うランナーにおすすめなのがアディダス『ADIZERO JAPAN 6』。ミッドソール前足部に、反発弾性に優れた『Lightstrike Pro』が搭載されていて接地感が良い。でも、跳ねるほど反発性が高いわけではないので、その塩梅がトレーニングにはちょうど良いですね。

大森:私もインターバルなどのトレーニングでよく『ADIZERO JAPAN 6』を履きますが、非常にバランスの良いシューズですよね。

藤原:『ローンチGTS8』は前足部がしっかりと屈曲するんですよね。カーボンプレートが搭載されていて、屈曲しないシューズが多いなかで珍しいです。そして、足幅が広めにつくられているので足入れが非常に良い。ついついトレーニングで履いてしまいます。13,200円(税込)とリーズナブルなのでトレーニングでガンガン使って欲しいです。

大森:市民ランナーや部活生がブルックスのシューズを履いていると“通”な感じがしますね。

アンダーアーマー「UAフロー ベロシティ SE」

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アンダーアーマー「UAフロー ベロシティ SE」

藤原:そうそう。もう一足、4足目として追加させてください。アンダーアーマーの『UAフロー ベロシティ SE』が裸足感覚のシューズで良いんですよ。

大森:とても履き心地がいいですよね。足を通すとアッパーが靴下のような感覚です。

藤原:ニットアッパーの足当たりが非常に良いです。さらに、テンポアップした時の走り心地も気に入っています。リズム良く走れる接地感が魅力ですよね。

3.レーシングシューズ編

(左から)アシックス「METASPEED Sky」、ナイキ「ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2」、サッカニー「ENDORPHIN PRO+」

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(左から)アシックス「METASPEED Sky」、ナイキ「ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2」、サッカニー「ENDORPHIN PRO+」

大森:最後はレーシングシューズ編です!

藤原:2021年は各ブランドから厚底レーシングシューズが登場しましたが、やはりヴェイパーフライは選んでしまいますね。履く頻度は少ないですが、いわゆる『厚底カーボンシューズ』というカテゴリーをつくったシューズ。履いてみたいと思わせる機能性とデザイン性の高さがあります。

大森:まさに “キング・オブ・ランニングシューズ” ですからね。一方で、ヴェイパーフライを履く頻度が少ないとはどういった理由ですか?

藤原:その理由は隣にあるアシックス『METASPEED Sky』にあります。今年登場したばかりの『METASPEED Sky』ですが、推進力だけではなくしっかりとした安定感もあり、多くのランナーが履きこなしやすい走り心地になっています。シューズの仕上がりがシンプルでとても良いですね。

各ブランドから厚底カーボンシューズが登場してヴェイパーフライ以外の選択肢が増えていますが、特にMETASPEED Skyは箱根駅伝で台風の目になると予想するほど良いシューズだと思います。

アシックス「METASPEED Sky」

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アシックス「METASPEED Sky」

大森:なるほど。私の感覚では短い距離を走るなら『ヴェイパーフライ ネクスト% 2』、長い距離を走るなら『METASPEED Sky』という印象ですね。そして、もう一足は?

藤原:サッカニーのシューズです!

サッカニー「ENDORPHIN PRO+」

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サッカニー「ENDORPHIN PRO+」

藤原:サッカニーの『ENDORPHIN』シリーズはだいぶ知名度が高くなってきました。しかし、ランナーの皆さんもこれで速く走れるの? と気になるはず。

大森:そうですね。気になります。

藤原:この『ENDORPHIN PRO+』はヴェイパーフライに似た履き心地です。カーボンプレートが搭載されていて、ミッドソールはサッカニー特有の『スピードロール』テクノロジーを採用。両者のバランスがヴェイパーフライに似た接地感をつくり出しています。特に着地時の揺れる感覚がヴェイパーフライに近いですね。アッパーも薄い素材が配されていて、スパイクシューズのような仕上がり。ぜひ、短い距離のレースで使いたいですね。

大森:なるほど。『ENDORPHIN PRO+』も注目のシューズですね!

藤原:そうですね!

大森:レーシングシューズ編の3足は、どのシューズもレースで履いてみたい一足ですね!

ここまで藤原さんが選ぶ2021年ベストシューズをデイリートレーナー編、テンポアップシューズ編、レーシングシューズ編の3部門に分けて11足ご紹介してきました。ぜひ今後のシューズ選びの参考にしてみてください。

今回ご紹介したシューズ詳細情報

1.ナイキ「エア ズーム ペガサス 38」

・価格:¥14,300(税込)

2.アシックス「NOVABLAST 2」

・価格:¥17,600(税込)

New Balance「FRESH FOAM 1080 v11」

・価格:¥17,600(税込)

4.ホカ オネオネ「CLIFTON 8」

・価格:¥ 17,600(税込)

5.プーマ「ディヴィエイト ニトロ」

・価格:¥ 19,800(税込)

6.アディダス「ADIZERO JAPAN 6」

・価格:¥14,300(税込)

7.ブルックス「ローンチGTS8」

・価格:¥ 13,200 (税込)

8.アンダーアーマー「UAフロー ベロシティ SE」

・価格:¥ 14,300(税込)

9.ナイキ「ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2」

・価格:¥26,950(税込)

10.アシックス「METASPEED Sky」

・価格:¥ 27,500 (税込)

11.サッカニー「ENDORPHIN PRO+」

・価格:¥23,100(税込)

藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

記事を書いた人   Runtrip編集部

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